トライアルIAS(国際A級スーパークラス)
はじめまして、City Trial Japan実行委員長の藤原慎也と申します。
私は7歳よりバイクにまたがり父親と夢を追って、Trialを始めて20年になります。
2014年全日本トライアル選手権国際A級シリーズチャンピオンを獲得して、現在最高峰国際A級スーパークラスで現役の選手として走っています。
憧れていた夢の舞台。しかし現実は、トライアル専門誌にしか写真も載らないような“マイナースポーツ”と呼ばれる世界でした。 日本では、たとえトップクラスになったとしても飯を食べられるわけではありません。ライダーの技術は凄くても、決して憧れには見られない競技なのです。 それでも、初めてトライアルを観る人は、目の前で繰り広げられる神業の数々に圧倒され、「まるでサーカスかマジックみたいだ!」と口をそろえて言います。 それが究極の二輪スポーツ、トライアルの魅力なのです。
私はそんなトライアルが好きです。そしてトライアルはまだまだ可能性があるモータースポーツです。 今でも毎年、私と同じようにトライアルに魅力を感じ、世界と戦える高い技術を持った若い世代が数多く誕生しています。 私はそんな彼等に夢を与えたい。注目されない今の業界を変えていきたいと思っています。もっとたくさんの人にトライアルの魅力を知ってほしい、日本で凄いライダーがいることを知ってもらいたい。 そのためには山ではなく、より多くの人が集まる場所、そして世界に発信できる場所が必要だという思いが強くなりました。
アジア初開催となった2018年の舞台は、大阪の観光名所『通天閣』のお膝元、第2回の開催地は、大阪の『万博記念公園』で規模を拡大してより多くの人に観戦いただけました。 街中をバイクが自在に飛び回るという、これまで日本で見たことない光景は、きっとトライアルという競技だけでなく、 モーターサイクルスポーツ界に興味を持っていただくキッカケになったと実感しました。
City Trialの秘める可能性はまだまだ高く、これを一過性の『イベント』で終わらせるのではなく、日本のモーターサイクルスポーツ業界の認識を変えていくムーブメントにしなくてはいけません。 未来のモータースポーツ界、そして若者ライダーの為、是非みなさまのご協力をよろしくお願いいたします。